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コストパフォーマンス最高の錆び取り液-2日目

昨日漬け込んでから約30時間が経った状態です。

一見何の変化もないように見えますが、確実に酸化鉄が分解されて手で触っただけでも手が真っ黒になります。

さて、この状態では錆が付着したままなので、水洗いと同時に100円均一の安物クレンザーと歯磨き用のブラシで磨いていきます。

するとどうでしょう!!

みるみる錆が取れいって、元の金属の色が出てきます。

少し金属コンパウンドで磨いて完成。

酸化して錆になった部分がへこむ為、新品と同じとは行きませんが完全に錆びを取ることができました。

手に取ってよ~く見ないと分からないくらいです。

今回は約30時間の短い間の漬け込みで綺麗になりましたが、奥深くまで錆が腐食している場合や錆の浸透具合では3日~5日漬け込む場合もあります。

さて、今回使用した錆取りの液体の正体は、「糖蜜 」。

既にご存知の方も多く見えると思いますが、この糖蜜 に水を加えるとリン酸 が発生します。

このリン酸 が酸化鉄錆を溶かしす作用があるわけですが、錆だけに作用して錆以外の部分には全く影響がないと言う優れものです。

リン酸は猛毒です、致死量8mlですが、実際1ℓの糖蜜を水で10倍に薄めた場合、どの程度のリン酸が発生するのかはわかりませんので、糖蜜と水を混ぜた液体は絶対口にしないようにして下さい。

ちなみに一般的にバイクのタンクの錆取り液として市販されている物はこのリン酸を利用したものが多くあり、値段も高いもので4ℓ当たり5,000円前後、安いものでも10倍から20倍に水で薄めるタイプで1ℓ当たり5,000円ぐらいはしてしまいますが、糖蜜は1ℓで1,000円チョット。

これを水で10倍に薄めてよくかき混ぜてタッパーの中に入れて使用します。

私の場合は、Amazon のEM生活 が販売している糖蜜 1リットル を使用しています。

https://www.amazon.co.jp/dp/B007CTF7R8/ref=wl_it_dp_o_pC_S_ttl?_encoding=UTF8&colid=99HKR7IKW8V9&coliid=I26AUPQ6RUS59N

これでしつこいタンク内の錆も一撃で取り除いていますが、メッキタンクの表表面に錆が浮いている状態で溝付けしてしまうと、錆だけが分解されて錆びたクロームが取り除かれてしまい点状にタンクの地肌の真鍮部分が出てしまいますので注意が必要です。

又、フレームなどの錆取りをした場合、軽くこすって錆を落とした程度では表面にリン酸の被膜ができているため錆の防止にもなりますが、クレンザーやコンパウンドで磨いて皮膜を落としてしまうと直ぐに錆が浮いてきますので対策が必要です。

この糖蜜から水を加えてリン酸を発生させる手法は我が国では古くから農機具や機械部品の整備で知られている手法でしたが最近は知らない人のほうが多くなりましたが、アメリカ等欧米諸国では今も尚多くの人たちが利用している手法です。

興味がおありの方は一度お試しあれ。

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