Coleman Wichita made Model 118
今日一日をかけてレストレーションをしました。
折れていたエアーチューブも形状をハンドワークしてチャンバーとロウ付けで修理しました。
しかし、銀ロウでのロウ付けの為、強度的に心配なため後日アセチレンでの真鍮ロウ付けをしたいと考えています。
上の写真に写っているフューエルチューブはL228のようなランタンの物とは形状が異なり、ガソリンの吸い込み口がタンク中央に来るように曲げられていて、タンクの底が広いModel 118が効率よくガソリンが吸い上げられるような工夫がされています。
本来のジェネレーターはT88が付いていたはずですが、バルブステム先端を見るとニードル棒が中で折れていてそのまま折れたネジ部がつぶれて残っていました。
T88は希少で高価なため、この118は付いていたR55かQ77で運用しようと考えていますが、ステムに残されたニードルのネジ部の撤去にトライしてみました。
T88のニードル棒はパイプになっているので折れた先端に0.1ミリほどの穴が有りますのでまずはその穴を手掛かりに0.1ミリのドリルで変形している穴を修正した後、0.5ミリ、1.0ミリ、1.5ミリとセンターがずれないように段階的に穴を広げていきます。
最後の1.5ミリのドリルで穴を広げていると、コイル状の細いカスが出てきます。
このカスが詰まっていたニードル棒のネジ部になります。
予備に持っているT88のニードル棒をねじ込んでみましたが異常はありませんでした。
T88のニードル棒はチョット力を加えただけで簡単にステムの付け根で折れてしまいます。
実は私も一度折ってしまい苦労した上でこの方法を考えつきました。
後はタンクのシーラントが完全に乾けばテスト点火ができますが、銀ロウ付けに不安があるため真鍮ロウ付けして後にしようと考えています。