ようやく半年ぶりのオイル交換。
今日は早朝から天気も良かったため愛車のエンジンオイルとエレメントの交換をしました。
もちろんオイルはKendall GT-1 Full Synthetic Motor Oil SAE 0W-20。
エレメントは PIAA ツインパワーマグネットオイルフィルター 。
作業時間はほんの30分ほどですが後かたずけに毎回時間がかかります。
フロアージャッキー2機でフロントを軽く浮かせ、もぐって作業しやすいスペースを作ります。
廃油受けのトレイをエンジンのオイルパンのドレンプラグの下に置き、メガネレンチでプラグを外してエンジンから古いオイルを抜き取ります。
その時、エンジンを十分に暖気しておいた方がオイルが流れ落ちやすくなりますし、残留も減らすこともできます。
又、オイルレベルゲージとオイルキャップはゆるめておくと更にオイルが抜けやすくなります。
オイルがある程度抜けたら、フィルターレンチを使ってエレメントを外します。
エレメントをゆるめるとエレメント内にたまったオイルが出てきますので、エレメントの下にウエスなどをあてがってオイルが下にこぼれないようにします。
エレメントを外したら、エンジン側の取り付け面をきれいなウエスで汚れたオイルや砂や泥などをきれいにふき取ります。
新しいエレメントのゴムパッキンに新油を軽く塗り、エレメント中央の穴に新油を半分まで入れます。
これは、エレメントが空の状態でエンジンをスタートした場合、一時的にオイルが途切れてしまうことを防止するためにとても重要な工程です。
エレメントの中のオイルが外に出ないように素早く慎重にエンジン本体にねじ込みます。
ねじ込むトルクは一般的な乗用車のエンジンであれば 10~15N・m位で良いと思います。
巷でよく言われている締め付けめあすでゴムパッキンに当たってから1/2回転締め付けると言う人もいますが、気温やエレメントに使用されているゴムの材質によりトルク不足によるオイルにじみが発生している車をよく見かけたりすることが有りましたので十分注意が必要な所です。
根拠のない話は信用しない事です。
古いオイルが完全に抜けたら、オイルパンのプラグを取り付けます。
抜き取った古いオイルをトレイの中でかき混ぜてみると、何やら少しだけ色の違うオイルが混ざっていることに気が付きたりしたことはありませんか??
これが鉄粉です。
ならし中のエンジンや0W-20のような異常な低粘度のオイルを使用すると必ずと言って良いほど鉄粉がオイルに混ざります。
これら鉄粉を除去するためにはオイルフィルターのろ紙では取り切れないほどの細かい粒子の為、磁石が一番効果的のようです。
そこで出番になるのが、PIAA ツインパワーマグネットオイルフィルター 。
加圧されてエンジン内部を循環した後のオイルが通る最も効果的な場所にあるオイルフィルター 内に磁石を付けていれば効率的に鉄粉を除去できるわけですね。
ちなみに、ドレンプラグにマグネットを付けたプラグもありますが、サイズ的にも小さいし、オイルパンの底の部分はオイルの動きが一番鈍い箇所でもあることから効率的ではありません。
下がPIAA ツインパワーマグネットオイルフィルター を付けていた場合の廃油です。
オイルに濁りはありません。
プラグは当然古いオイルは完全にふき取り、プラグに付いているパッキンに傷や異常が有れば迷わず交換します。
このプラグのパッキンをオイル交換のたびに交換が必要と言う人もいますが、これまで数十年オイル交換を何百としてきましたが、一度も交換をしたことはありませんしオイルがにじんだり漏れたりすることもありませんでしたので、オイル交換時のオイルパン側とプラグの管理をしっかりしていれば大丈夫だと考えています。
ただし、これは今までプラグのパッキンに使われている材質が銅やアルミの金属パッキンの場合で、
メーカーによっては 鉄、アルミ、ノンアス、銅 といった様々な材質が使われていますので、使用されている材質とオイルパンの材質やパッキン面の状態で判断してください。
私の車の場合はこれまで全てが鉄板に黒塗装されたオイルパンに 銅 パッキンでしたので一度も交換無しで異常はありませんでした。
ちなみにプラグの締め付けトルクは30~35N・mになります。
このトルクも整備手帳やディーラーに問い合わせて根拠のないいい加減な数値を信用しないようにします。
さて、オイルフィルターも交換してオイルパンのプラグも取り付けが完了したら、オイルキャップを外して新油を指定量入れます。
私の場合は3.6リットルが指定ですので3.5リットルあたりまで入れたらレベルゲージを見ながら、レベルゲージの下限と上限の中間部分より若干上になるように入れます。
これは、エンジンをスタートするとオイルが抜け落ちた所に新油が入り若干オイルが減るためです。
新油が入ったら、レベルゲージとオイルキャップの閉め忘れがないかを確認したら、エンジンをスタートします。
車によっては初めにオイルテンプの警告ランプが付きますがすぐに消えるはずです。
もしランプが消えないときは、すぐにエンジンを止めてエレメントやプラグ、ゲージ、キャップを点検してください。
油圧が上がらない何らかの原因があるはずです。
無事にエンジンがスタートしたら、しばらく暖機をしながらエレメントやプラグからオイルにじみがないか念入りに点検します。
異常がなければ一旦エンジンを止めて、道具や廃油の後片付けをします。
後かたずけが終わったころにはエンジン内のオイルがオイルパンに下りきっているはずですので、レベルゲージでオイル量を確認します。
そこで上限と下限の略真ん中あたりにオイルが来ていればOK。
足らない場合は継ぎ足しをして指定量にしてもう一度エンジンをスタートしてしばらくしたらエンジンを切りしばらくしてからレベルゲージで量を確認します。
ここで、よくレベルゲージいっぱいまでオイルが入っていないと気になる人がたまに見受けられますが、これは大きな間違えですので気お付けてください。
レベルゲージの上限より上にオイルが来ている場合は、元々エンジンの設計時に指定された以上のオイルが入っているわけですからオイル上がりの原因や燃費の悪化など悪影響が発生しかねません。
理想的な量はゲージの上限と下限の真ん中あたりと考えてください。
さて、異常なくオイル交換が終わりました。
後かたずけも終わり、新油にエンジンをなじませるためにも必ず数十キロは走行します。
その出初めには、きっと今までとは違う感覚があるはずです。
エンジン音が滑らかに感じたり、出だしが今までより何となくスムーズに感じられたり、巷ではエンジンオイルを交換したことによる精神的な思い込みによる感覚と言われていますが、私は決してそうではないと確信しています。
そればテスターによる微妙な数値の変化が実証していますし、毎日乗っている自分の車が少しでも変化が有れば敏感に感じることは当たり前。
それも感じないような鈍感な人は自分でオイル交換するなど百年いや一生しない方がよいと思いますし、車を道具として扱っていない証拠にもなりますね。